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2024年度6月例会(レクチャラー例会)

6月25日(火)18:15~20:00

6月例会(レクチャラー例会)

​場所:道頓堀ホテル

​担当委員会:経営戦略委員会

参加者数:66名


“戦略”の基盤には理念があり、念いがありました


 庄田氏の祖父が1926年に木工機械製造で創業され、日本初のルータマシンをつくられました。そして1968年に氏の父がコンピュータ制御のNCルータを開発されたのです。氏が1991年に入社された時は社風がかなり悪かったそうです。2002年、売上28億、経常損失6,000万、純損失5.3億、借入43.5億、債務超過14億という時に、当時の代表が心筋梗塞で倒れられて自身が代表に就かれるのです。

 年間1.2億の金利だけを支払い、元本を返済させてくれないそんな状態からの経営のスタートです。



経営理念「社員全員で幸せになる」


 過払い還付で4億、旧本社売却で11億と減らしてはいきますが、再生支援のファンドが大株主となり、14億の債務は免除されることに。中国でNCルータを製造し、日本で販売するということをされ、徐々に業績を回復されます。ですが、2008年リーマンショックで売上30%減、経常損失7,900万、3年連続赤字でファンドから社員さんのリストラをするように言われます。半数ほどになってしまった社員数。2008年に日創研に出会われ、22TTを修了、2010年に業績UP研修を受講、なんと2011年に黒字化されたそうです。2012年に業績UP研修上級を受講。2013年に稲盛哲学と出会い、「企業の存在意義は、そこに住む社員とその家族を幸せにすること、それ以外にない」という言葉に、自分の念いと答え合わせをすることができ、迷いを断ち切り突き進まれるのです。そして、「とてつもなく高い目標を掲げろ!」という言葉に、奮い立ち、2014年1月6日に「創業100年の2026年までに世界一のNCルータメーカーになる!」と世界一の会社になる宣言を社内でされたそうです。売上100億、経常利益20%、社員数125名の目標を掲げられます。伊那食品工業の塚越氏の「人件費はコストではない、目的そのもの」という言葉から、平均年収1,000万という目標を追加されました。



“経営理念が自分のものになった”


 2016年に会社の再生が完了し、初めて自分自身が4億の借入をされ、全株式を取得されました。経営権を取り戻すとともに、経営理念がようやく自分のものになったという感覚になったそうです。2019年には過去最高売上、最高利益を出されますが、無情にもコロナショックによる不安定な時代に突入してしまいます。

 それでも、SHODAフィロソフィを中心に朝礼をし、15分単位の行動計画を個々で立てられて、実行できたかどうかの振り返りを行う取り組み、デジタルありがとうカード、セルフマネジメントのスプレッドシートなどの仕組み、取り組みで、業績を伸ばされています。


懇談会の熱い質疑応答


 懇談会では質疑応答も白熱しました。質問に対して、庄田氏が立たれて熱く熱く語られます。食事をほとんど取れないような状況を見て、中尾会長が質疑を一旦止めようとされたくらい白熱した質疑応答が続きました。

 経営権がない時に泣く泣くリストラした体験から、社員さん全員で幸せになると決められ、ゆるぎない念いで進まれていく庄田氏のお話に魂が震えました。決して迫力のある大きな声ではないのですが、その念いの強さに圧倒されたのはきっと私だけじゃないはずです。今期は平均年収が700万を超えるそうです。全社員の物心両面の幸福の追求、その目的に対してより加速していかれるでしょう。

 世界をマーケットに、鳥の目でとらえられ、風を読み、乗り、羽ばたいていかれるブランドが、さらにコネクテッドNCルータを生み出し、世界一となる時はそう遠くないと感じました。熱いご講演と魂レベルの共感、共鳴をありがとうございました。   





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